入院 入院から退院まで
回復期リハビリテーション病棟での入院生活は、患者様一人ひとりの「自分らしい生活」を取り戻すための大切な期間です。ここでは、ご入院されてから、再びご自宅での生活に戻るまでの一般的な流れをご説明します。
1. 入院から退院までの流れ
当院では、多職種の専門家がチームとなり、患者様とご家族に寄り添いながら、退院までを一貫してサポートします。
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STEP01入院時の面談
入院後、まず医師、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカーなど担当チームが、患者様とご家族を交えて面談を行います。お身体の状態を評価させていただくとともに、患者様の「できるようになりたいこと」や「退院後の生活への希望」をお伺いし、チーム全員で共有します。
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STEP02リハビリテーション開始とご自宅の環境確認
設定した目標に基づき、専門のスタッフが一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを作成。365日体制で、集中的なリハビリテーションが始まります。
また、入院後7日以内を目安に、スタッフがご自宅を訪問し、家屋の構造や周辺環境などを確認します(入院時訪問指導)。ご自宅の環境を早期に把握することで、より退院後の生活に即した、実践的なリハビリを行うことができます。
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STEP03経過の共有と目標の再設定
月に1度、専門スタッフチームでカンファレンス(検討会)を開き、患者様のリハビリの進捗や回復状況について協議します。その内容を踏まえ、患者様・ご家族との面談の機会を設けております。面談では、チームからのご報告とともに、今後の目標を再確認し、退院に向けた具体的な準備についても話し合いを進めていきます。
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STEP04退院準備
退院が近づいてきたら、ご自宅で安全に過ごせるよう、より実践的な準備を進めます。
- 退院前訪問:退院前に患者様と一緒にスタッフがご自宅を訪問し、手すりの設置などの住宅改修や、福祉用具の導入について具体的な提案をします。
- 社会資源の活用支援:ソーシャルワーカーが中心となり、退院後の生活に必要な介護保険サービスをはじめ、様々な社会資源の利用に向けた調整を支援します。
- ご家族への介助指導:必要に応じて、介助の方法や、療養上の注意点などを具体的にお伝えします。
- 外出・外泊訓練:ご自宅に一時的に戻り、実際の生活環境で過ごす練習をします。
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STEP05退院・退院後のサポート
全ての準備が整い、医師の許可が出たら退院となります。退院後も、必要に応じてスタッフがご自宅を訪問したり、訪問リハビリなどのサービスを通じて、患者様が安心してその人らしい生活を続けられるよう、継続的にサポートします。
※上記は一例です。入院から退院までの流れは、患者様一人ひとりの状態に合わせて個別に計画します。
2. 入院中の1日のスケジュール(例)
入院生活は、リハビリを中心に、規則正しく進んでいきます。
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06:00起床
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08:00朝食・口腔ケア
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09:00〜午前のリハビリテーション、入浴など(時間変更になる可能性あり)
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12:00昼食(時間変更になる可能性あり)
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13:00〜午後のリハビリテーション(時間変更になる可能性あり)
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15:30〜レクリエーション
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18:00夕食・口腔ケア
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21:00消灯
- 上記は一例です。リハビリの時間は、患者様一人ひとりの状態に合わせて個別に計画します。
- リハビリ以外の時間も、着替えや移動など、身の回りの動作を可能な限りご自身で行っていただくことで、生活そのものがリハビリとなります。
私たちは、患者様とご家族が同じ目標に向かって進んでいけるよう、常に対話を大切にしています。ご入院中に不安なことや分からないことがあれば、いつでも遠慮なくスタッフにお声がけください。